2014年3月4日

ウクライナとプーチンのユーラシア同盟とゴグとマゴグ



オレンジ政府といわれるViktor Yushchenkoが政権を握っていた2005年から2010年まで、ウクライナは、親西欧路線を繰り広げていた。その結果、 2010年には、ウクライナが欧州連合のメンバーに加わると予測されていた。しかし、プーチン率いるロシアが、冷戦後かつてない経済的、軍事的復興を経験していた中、その流れが変わってしまった。このように強力になったロシアの影響下にいたロシアの指導者であるVictor Yanukovychは、2010年ウクライナの権力を握っていた。


そして今、全世界がウクライナからロシアを好む流れを見守る中、ウクライナではその考えは一般に受け入れられている訳ではなく、政治的、社会的に親ロシアと親西欧に分裂して葛藤を経験している。

このようなウクライナの内部的な葛藤が、ウクライナの地政学的重要性に一役買ったことで知られている。

ウクライナの人口は45百万人で、旧ソ連当時のウクライナは第二の経済的基盤となっていた。また、欧州連合で使用される天然ガスのうち、約25 %がロシアから輸入されているが、そのうちの80%のガスがウクライナ経由で運送されている。ウクライナはまた、膨大な規模の軍産複合体を所有している。もし、このようなウクライナが欧州連合とNATOに加入することになったら、これは、ロシアの安全保障を脅かすことになるだろう。

ウクライナが親西欧国家に変わっていくことを、ロシアが座視できないもう一つの決定的な理由は、プーチンが夢見ているユーラシア同盟建設の構想と密接に関連している。

ロシアの大統領プーチンは、昨年12月、2015年から開始されるベラルーシ、カザフスタンとロシアが参加を呼びかけたウクライナを含むユーラシア経済同盟の構想を発表している。過去の旧ソ連のすべての国々を含むユーラシア経済同盟を建設し、米国、欧州連合などと並ぶ力を持とうと新たな政治経済軍事ブロックを結成し、過去の冷戦時代に握っていたロシアの地位を回復するという構想だ。

プーチンのユーラシア共同体構想
プーチンのユーラシア同盟構想は、2009年に発表された国連の千年王国開発計画と変わらない。世界を10の圏域に分けて、10の連邦政府(10の角)が合わさった世界政府を樹立するというのが、イルミナティの計画である。

現在のクリミア半島で起こっているロシアの軍事挑発は、このようなプーチンの野望から始まったものであり、これを制止するには米国と欧州連合があまりにも弱気になっているのではないかという気がする。

1999年の大統領の権限を代行したことに始まり、これまでの15年間、ロシアを実質的に支配しているプーチンは、エゼキエル38章と39章に登場するマゴグの王ゴグになると予測されている。今回のロシアのウクライナ侵攻事態で、欧州連合と米国が軍事的な介入ができなくて無気力な姿を見せるのならば、プーチンは、将来起る中東での(ゴグとマゴグの)戦争でも、エゼキエル38章の預言のように、少しのためらいもなくイスラエルを打つために軍事行為に乗り出すだろう

経済成長と政治的安定を土台に、自信を得たプーチンが示す次の行動に関心を持つべきである。

「それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。神である主はこう仰せられる。わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、実に、その日、あなたは奮い立つのだ。あなたは、北の果てのあなたの国から、多くの国々の民を率いて来る。彼らはみな馬に乗る者で、大集団、大軍勢だ。あなたは、わたしの民イスラエルを攻めに上り、終わりの日に、あなたは地をおおう雲のようになる。ゴグよ。わたしはあなたに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがあなたを使って諸国の民の目の前にわたしの聖なることを示し、彼らがわたしを知るためだ。 (エゼキエル第3814-16節)


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